この仕事のやりがいについて

輸送中に何かが起きるということは滅多にないのですが、やはり非常に繊細な生き物を積んでいるわけですから、何かの際には冷静に的確に対処できるよう、心の準備だけは欠かさないようにしています。それで結果として無事に目的地まで到着すれば安堵もしますし、達成感といえばそれが一番ですかね。

一番気をつけていることはなんですか

月並みですが、安全第一がすべての原点だと思っています。あとは、できるだけ競走馬がストレスを感じることなく過ごせるように、急な動作は避け丁寧にスムーズに運転することを大切にしています。また、JRAグループの一員として競馬の社会的な信頼を損なったり、あらぬ誤解を招くことのないように、平素からの言葉や行動にも気をつけるようにしています。

GⅠに出走する馬を運ぶ際は緊張しますか

むしろ、特別意識しないようにしています。どの馬も関係者の沢山の愛情が注がれている大切な馬であり、特に区別はしません。いつもどおり平常心で確実な輸送をするだけです。もちろんいい結果が出れば運んだ我々としても「よかったな」と、うれしく感じています。なお、強いていえば歴戦のトップホースよりも馬運車に慣れていない若馬、特に初めて競馬に出走する馬を運ぶ際の方が、同乗の厩舎スタッフともども気を遣っています。

どんな職場ですか

安全で確実な運行に対する会社の要求レベルは常に非常に高いのですが、社員は皆プロとして、それに応える自らの運転技術や意識の高さへの自負をもっています。 また、これは運送業界に共通することかもしれませんが、ひとつの運行を任されて責任を持って送り届けるという仕事の性格上も、独立心が旺盛な人は多いと思います。 個性派の集まりともいえますが、わが社の場合、社員同士の情報交換も密に行っていて、言いたいことを遠慮なく言いあえる風通しのよい職場でもあります。「そうか、わかった」と意見を全部聞いてもらえるわけではないですけど(笑)

お酒についてはどうですか

点呼の際の呼気検査でアルコールが微量でも検出されれば会社独自の厳格なルールにより、運転はできません。結果、乗務変更などで会社や同僚に多大な迷惑をかけることになりますし、仕事の前日は呑むとしても量は控えめに、何よりも万全の体調で仕事に臨めるように心がけています。

休みの日はどのようにして過ごしますか

家族サービスや自分の趣味でゆったりと過ごしています。自分の場合はアウトドアが好きで、仲間と連れ立ってちょくちょく遠出しています。職場の近隣によいゴルフコースが数多くあるため、ゴルフを楽しむ同僚も多いですね。 親会社がJRA(日本中央競馬会)という公共的な団体ということもあってか、労務管理全般に関係法令に準拠する意識が強く、また安全運行の基として平素から社員の健康状態にも注意が払われており、繁忙期でも休日の計画的な付与がきちんと配慮されていますよ。

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